●金杉明信氏死去
NECの副会長であり、2003年3月から06年3月末までNECの社長を務めた金杉明信氏(写真)が、11月8日午後4時10分、食道がんのため港区の病院で死去した。65歳だった。
企業の経営トップと懇談する機会はあまりないが、8年位前に金杉氏と30分ほど懇談したことがある。
ちょうど製造・流通業向けのSI事業を担当する取締役支配人の頃のことだ。
とにかくびっくりしたのは、私の所属部署とNECとの過去の関係を熟知したうえで、懇談に臨んでいたことだった。もちろん関係者に対しデータを求めたのだろう。
営業接客の基本とも言えるが、なかなかできないものだ。それに普通はデータを目にしても、うわべだけの会話で長続きしない。
似たような人がいた。田中角栄だ。
彼は面会する支援者の経歴やこれまでの繋がりを話題にしながら、さらに人の関心を誘う。
見事な人心掌握術だ。
偉い人であっても、一般民衆の目線に立って話をして下さることは、やっぱり感動するもの。
そんな金杉氏が、65歳という若くして亡くなったのは残念なことだ。