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2006年09月18日

●李登輝先生講演原稿1

060918.gif台湾の李登輝前総統(83)は先週から今週にかけて日本を訪れ、奥の細道を楽しまれる予定だったが、残念ながら体調不良のため訪日は延期となった。

来日の際に東京で行う予定だった講演原稿が、14日から産経新聞に記載されている。

まもなく誕生する安倍政権では、教育に力を入れていくことも予想されていることもあり、追って引用掲載することとしたい。


日本の教育と私 (題字は李登輝氏)

【培われた生命と魂救う考え方】
(2006/9/14)

ご来賓の皆様、こんにちは! ただ今ご紹介を受けました李登輝です。

 この春に体調を崩し、5月に予定していた日本旅行を見送ることになり、皆様にもご心配をおかけしました。しかし、医師の指示に従って静養を続けたところ、ようやくここまで回復し、ここ東京で皆様にお会いすることができました。
念願の「奥の細道」を訪ねる夢は、体調の問題もあって今回は叶いませんが、今日は「日本の教育と私」をテーマに、「奥の紳遣」に見る日本精神についてお話し、これからの国造りに役立てて頂ければと思います。

 ご承知の方も多いと思いますが、1994年の春、歴史作家司馬遼太郎先生が『台湾紀行』の著作を終えて再度台湾を訪問なされました。その時、特に時間を作って私を訪れて、対談が行われました。
 私はその時、家内に司馬先生との話はどんなテーマがいいかなと話したら、「台湾人に生まれた悲哀にしましょう」と言いました。400年以上の歴史を持つ台湾の人々は、自分の政府もなければ、自分の国というものを持っておらず、国の為に力を尽くすことさえもできない悲哀を持っているからです。

 1923年に生まれた私は今年で満83歳になります。そして台湾人に生まれた悲哀を持ちつつも、その一方で、外国の人には味わえない別の経験を持っていることは否めません。それは、生涯の中で多種多様な教育を受けたことです。

22歳までは日本の徹底した基本教育、戦後4年受けた中国の大学教育とアメリカ4
年間の留学です。 中国の4年間にわたる大学教育も、結局は日本人の教授による日本教育の延長でした。アメリカにおける前後2回の留学は、職業的培われた生命と魂救う考え方な面での教育でした。

 台湾人に生まれた悲哀と言っても、このような多様な教育、特に日本の教育を受けていなければ、現在の私には、おのれの生息と魂を救う基本的な考え方は得られなかったと思います。日本という国の植民地でありながら、台湾は日本内地とは変わらない教育を与えられたが故に、非常に近代化した文明社会が作り上げられたのです。

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  台湾の前総統、李登輝先生の来日予定、   9月12日から17日までが健康上の [Read More]

コメント

そちらの気候はいかがですか?
台風が去って3日、今日はぬけるような日本晴れです。
李登輝先生の御病状と、陳政権下の台湾、
その後の台湾が心配な、この秋です。

福岡で産経新聞を宅配してもらっておりますが、紙面は関西版ながらTVらんはしっかり福岡の番組が掲載されているのに感心しました。
産経は10年位前に社説が一番まともという印象と東京時代が懐かしく都落ちした今も日経共々愛読しております。(笑)
閑話休題、李登輝さんの連載は7年前に「台湾の主張」を読んだ際と同じ感慨を改めて抱きました。
明治時代に欧米の文献を相当数日本語訳したデータベースの有り難味と申しますか、教育といった根幹が揺らぐ中、近代化の原点を知育という側面から改めて見つめなおす必要があるように思います。

>幸田回生さん、今年はサンザンでしたね。
民進党もだらしないですね。
ろくなブレーンしかいないですし。^_^;
彼ら自身が先々を決めていくでしょう・・・であればいいのですが。

>tsubamerailstarさん、産経は夕刊がなくなってから急激に質が高まったように思います。
やはり一貫した主張が社説等に表れないと夕刊紙といっしょですよね。
今やデータベースは数ではすごい規模になりましたが、それを評価できる人が少なくなりました。
したがって誤った判断にいきつく事象が多いです。
まさに知育の欠如ではないでしょうか。

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