●討伐中宣部
北京大学助教授の焦国標氏が九月から教鞭停止の扱いだそうだ。具体的な理由は焦氏に説明されてはいないが、中国共産党による民主化・言論自由化への弾圧に間違いない。
焦国標氏が中国共産党中央宣伝部に対して「報道の自由」「一党独裁からの転換」を求めた論文を発表したことへの制裁だ。焦氏は日本でも翻訳出版された「討伐中宣部」(邦題:「中央宣伝部を討伐せよ」)の著者。数年前ならまちがいなく拘束だが、さすがに国際社会において人権問題の渦中にある中国、めったなことはできないだろう。
しかし相変わらずの統制社会と極端な経済の二極化、三極化で色々なところで社会の矛盾が顕在化している中国。文化大革命から35年、この時に失った人材の多さは計り知れない。そして天安門事件から15年、一旦消えかかった民主化の波がうねりを止めることなく第二の波を形成しつつあるようだ。そろそろ一気に動いてほしいものである。□
焦国標
北京大学新聞伝播(報道・コミュニケーション)学院助教授。1963年、河南省杞県生まれ。河南大学文学部卒業。同大学院で古代漢韻学修士号、中国人民大学で新聞学博士号を取得。96年から文化省の機関紙『中国文化報』で記者・編集者をつとめ、01年から現職。新聞・雑誌に多数寄稿するほか、ネット上でも精力的に論文を発表している。
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