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2004年10月15日

●旅思考16.ヒッチハイク3

ヒッチハイク台数は相当な数になるが幸い危ないことに遭遇したことは一回もない。快適なほどにたくさんの人に面倒をみてもらった。
救急車の経験はないがパトカーには一回だけ乗せてもらった。ほとんど車の通らない深夜の県道で拾ってもらった。また女性ドライバーにも乗せてもらった。同乗車がいない時も多かった。今の時代では考えられないだろう。
途中食事やお茶をごちそうになったりもした。運送会社の営業所で次に繋ぐ車両を探してくれたこともあった。自宅に泊まれと言ってくれた人もいた。旅先の知人を紹介してくれた人もいた。車内は時に人生を語ったり大人の考えを学ぶ場にもなった。このようにヒッチハイクは単なる交通手段ではなく、旅のコミュニケーションの場になったのである。

こうして振り返ってみると、以前はヒッチハイクに限らず旅の中でたくさんの人と人との触れ合いがあった。落語の世界ではないが日本全体が「長屋」みたいだった。今はそんな人情は少なくなってしまった。交通機関の発達、集団から個への転換などによって旅そのものが変化した結果だろう。淋しいものだ。□

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