●旅思考6.観光
非日常的な旅は、非日常的な観光を誘うことがある。それはそれで良いが端から見ると滑稽だ。
その典型は「美術館・博物館」観光。イギリスへ行けば大英博物館、パリはルーブル、アメリカではボストン美術館、NY州立美術館、台湾なら故宮博物院へこぞって出掛ける。
もちろん大好き人間もいるが大多数は日本国内の美術館・博物館にもめったに行かない人たちだ。普段たいして興味を持たないのになぜ海外では積極的に行くのか・・・・単にそこに行ったという事実を残したいという自己満足と一種の見栄のためだろう。
昔ある観光地で聞いた薄っぺらい感動の言葉。「ねぇねえ、この建物、ガイドブックの写真と同じだぁー、すっごーい」。中国上海の広東料理店で日本人観光客がクレーム。「これって中華料理?日本と違うぜ」。
楽しいことに理屈付けをするわけではないが、海外でも国内でも本当に楽しみたいことをきっちり持った旅じゃないと意味がないような気がしてならない。
観光でも意思を持って臨むのと、ただ何となく流されるのとでは受け止める中身が大きく異なるだろう。
せっかく創った非日常的な旅だからこそ素晴らしい感動と発見ある旅をしたいものだ。□
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