2008年03月20日

石童丸

Deyu_0.jpg出湯温泉での「第2回心で聴く」では石童丸が演目としてはいりました。
歌舞伎、浄瑠璃、謡曲、説経節・・・ いろいろな場面で取りいれられているお話です。
どんな内容か簡単に記しておきましょう。

        ◇       ◇

石童丸の父、加藤左衛門繁氏(しげうじ)は、筑紫の国の領主でしたが、ある時世をはかなんで家を捨てて出家します。
京都で法然上人の弟子となり、ついで高野山に登り、苅萱道心と称して修業の生活に入りました。

父の出家直後に石童丸が生まれました。
十四歳のとき、石童丸は父が高野山で出家していることを知り、父に会いたい一心で、母と共に高野に向かいました。しかし高野は女人禁制。やむなく一人で山に登った石童丸は、やがて御廟の橋で一人の僧と出会います。

実はこの僧こそ、石童丸の父、苅萱道心でした。
しかし苅萱はいま修行の身。あえて「そなたの父は死んだ」と石童丸に偽って告げます。
石童丸が山を降りその旨を母に告げると、母は嘆き亡くなります。
母を弔った後、石童丸は再び高野山に上って苅萱道心(実は父)の弟子になりましたが、生涯父子の名乗りをすることはありませんでした。

        ◇       ◇

瞽女唄でも最も人気があった唄のひとつといわれています。
当日は全三段を楽しむことができます。

2008年01月06日

出湯温泉でごぜ唄

deyuonsenn1.jpg新潟平野を見下ろす五頭山の麓に広がる新潟県・五頭温泉郷。
3つの異なる温泉にに18軒の宿が集う静かな温泉街です。
2ヶ所の露天風呂(公共)と3ヶ所の公共浴場を湯めぐりすることができます。

は最後の瞽女さんとしてさんが住んだところ。
ここでさんのを聞くことができます。もちろん定期的なライブをしているわけではないのですが、出湯温泉に宿泊の時に萱森さんをお呼びして何人かで楽しむこともできます。

今年は出湯温泉でごぜ唄を聞く「泊りがけのイベント」でもやりたいものです。

実現するかどうかわかりませんが、ぜひ参加してみたいという方はこちらからお知らせください。

温泉に入って、ごぜ唄を聞き、楽しく語りながら山の幸を楽しむ・・・・どうでしょうか?

2008年01月01日

2008年門付け唄

門付け唄「瞽女松坂」で2008年はスタートしました。

今年もよろしくお願いいたします。

2007年12月23日

ごぜ唄が聞こえる公演 vol.3

【五の段】
「ごぜ唄が聞ける」にお越しいただいた方が、ご自身のブログ等に今回の公演について書き綴ってくださっています。
ぜひお時間があるときにでもお訪ねください。

BH_kayamori_talk2.jpg

PentHauseだより 瞽女唄が聞こえる(1) 2007/12/20
今回のイベントのパートナーの小屋主ブログ、芝居とごぜ唄と猫が満載です。


「BoRN To be LIGHT...?」  ごぜ唄が聞こえる 2007/12/20
歌舞伎、能等の古典に詳しく、幅広く活動されているmamiさんのブログですが、今回のごぜ唄に関するエントリー以外にも勉強になる内容が多く、毎回楽しみに覗いているブログです。

三味線奏者・月岡祐紀子ウェブ  にちにち日記  2007.12.15
小林ハルさんにも師事した経験を持つ素敵な若手ごぜ唄伝承者です。
 

さゆり日記  歌い手の原点を再確認しました 2007/12/16
15日昼の部にご来場くださった石川さゆりさんもブログにも記してくださいました。

酒中日記 ごぜ唄が聞こえる  2007/12/15
劇団文化座公演「ごぜさ、きてくんない」 についてもブログのなかでふれています。

はっぴーぷりんせすらうんじ  12/14  2007/12/14

アーティストコーチ sirius 使命 2007/12/16

My Diary ごぜ唄公演 2007/12/16

風に吹かれて ごぜ唄コンサート 2007/12/17

時と共に ごぜ唄 2007/12/21

yoshiのブログ ごぜ唄 2007/12/18  

中年ものがたり… 瞽女(ごぜ)唄が聞こえる 2007/12/15

風 瞽女(ごぜ)唄 2007/12/16

はなのそよかぜ 頂き物とごぜ唄 2007/12/17

劇団スタンドバイミー  一番頑張る団員  2007/12/19

2007年12月22日

ごぜ唄が聞こえる公演 vol.2

【四の段】
無事四日間の公演が終わりました。会場となったブローダーハウスは、通常芝居の場合多くても50席程度のスペースしかないのですが、今回は動きの少ない公演なので舞台を狭くして客席を多くとりました。
それでも狭い思いをさせてしまい申し訳ない気持ちです。
全公演で245名の方がおこしくださいました。

予約をいただいた電話では昔のごぜさんとの思い出を語ってくださった方、ご自身の役者人生がごぜ唄を聴いたことで決まった方のお話を伺いました。
西は大阪、京都、名古屋から、北は群馬県、栃木県からお越しの方もいらっしゃいました。もちろんごぜ唄を知らない方が大部分でしょうか。

BH_guest.jpgご自分の勉強のためと石川さゆりさん(祝・平成19年度芸術祭大賞受賞)、同じごぜ唄を伝承していらっしゃる若手の代表月岡祐紀子さん劇団文化座の公演「瞽女さ、きてくんない」で好演された阿部敦子さん、さらに近藤正臣さんにもお越しいただきました。


あとでいただいたかたがたのメールからの感想を一部掲載しましょう。
□「ごぜ唄」、心に残る唄、三味線でした。段もん、ごぜ唄も地面を這ってくるような強さを感じました。
□会場にお伺いして 瞽女が、 小林ハルさんが 多くの方々の中にいまだに生きておられることを改めて確認いたしました。実にうれしいひと時でした。ありがとうございました。
□初めて「ごぜ唄」を聞いて、感動を受けました。本当に聞いて良かったと思いました。□朗読ですっかり感動してしまいました。
すばらしかったです。
□「ごぜ唄が聞こえる」は、感銘深いものでした。”ごぜ”の何たるかも知りませんでしたが、ついこの前までこういう人たちが悲運を芸に昇華してく生きていたのですね。萱森直子さんは情熱を温かい人柄に包み込み、魅力的でした。
□小林ハルさんの生涯も泣かせていただきました。萱森さんの優しい話声と唄とのギャップがなかなか。「お客さんには楽しいんでもらえたかの」のハルさんの言葉が、強く印象に残りました。そういう思いがこめられた唄だからこそ、人の心を静かにゆさぶるのだと思いました。
□素晴らしいひとときを、ありがとうございました。瞽女唄文化を今後も大切にしていきたいと思いました。
□「ごぜ唄」は本当に素晴らしいものでした。唄を唄って下さった萱森さんもおっしゃっていましたが「ごぜ唄」のイメージ雪景色の中、三味線を持って歩いている女の人の後姿。唄もなぜか物悲しい旋律でと思っていましたが、そのイメージががらりと変わりました。本当に力強く、明るく、時にはやさしく語りかける芸を見せて(聞かせて)いただきました。
□楽しいひと時をありがとうございました。素晴らしい「ごぜ歌」でした。最初の朗読の時は感動のあまり涙が出て来ました。何人かの人もすすり泣いていました。初めて「ごぜ歌」を聞いた訳ですが何となくもの悲しく三味線で語り聞かせるモノとしては何と表現して良いのか判りません。語り口も単調で更に三味線の韻律も短調でしたので殆どの皆様が聞きほれて(?)頭を垂れて聞き入っていました。最後の高田のごぜ唄は私の琴線に触れてしまい、映画の画像とも重なり涙が止まりませんでした。


BH_staff.jpgひとつのイベントを行うこと、それは実にいろいろな方の総力です。
ハルさん最後のごぜさん時代を支えた出湯温泉にいらっしゃる二瓶文和さんは、是非公演をご覧いただきたかったお一人。今回の公演でも写真を提供くださったり、お手紙も二度いただなど今回の公演を気にしてくださいました。ごぜさんを知るかたもほとんでご高齢になりました。

たくさんの方のご支援で今回の公演が開催されました。ありがとうございました。

萱森さんがごぜ唄公演で最後におっしゃっていたことばが今回の公演の目的でした。

「お願いがあります。私はごぜ唄は守るのではなく育むつもりでがんばっています。お帰りになられましたらぜひごぜ唄を聞いたよ、こんな唄だったよ。と周りの方にお話してください。」


またいつか皆様とご一緒にごぜ唄をききませんか?
ご意見はこちらにお寄せください。お名前、メールアドレス、電話番号、ご住所をおしらせくださいましたら次回公演のときはご案内いたします。

私もパートナーも今回の4公演を生で聞けませんでした。そのうちどこかで観客として萱森直子さんのごぜ唄をまた聞いてみたいものです。


[今回の公演スタッフ]
舞台監督・照明の斉藤さん、舞台美術の辰巳さん、音響の小野さん、すばらしい面々です。

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2007年12月21日

ごぜ唄が聞こえる公演 vol.1

【一の段】
ごぜ唄公演「ごぜ唄が聞こえる」が2007年12月14~15日に行われました。
ブローダーハウスとの共同企画・制作です。

今年三月の早朝、東名高速道路を走っていたとき、ラジオ番組で偶然ごぜ唄を聞き、胸が高鳴ったのがきっかけだったんです。方言が強く意味がわからない唄でしたが、ずしんとくる響きにハンドルをとられそうになったくらい衝撃的でした。
それまでは、水上勉の書いた「はなれ瞽女おりん」の映画を見た記憶しか私のなかにはありませんでした。

帰京後ネットで調べたら伝承している方が数人いらっしゃることを発見。
一方、旧知の芝居小屋のオーナー(元役者)に、「こんな伝統芸能があるけど東京の舞台でやってみない?」と声をかけたら、いわゆる即ノリだったんです。
越後ごぜ唄伝承者の萱森直子さんのホームページで、最後のごぜさん、小林ハルさんの追悼公演が新潟県出湯温泉のお寺の本堂で催されることを知り、一緒に聴きに行ったのが決定的となりました。
(実はその日に初日の演目が決定してしまいました。)


その後全体の構成を練り、役者を休んでいたパートナーに舞台で朗読をしてもらうことにして、萱森さんのごぜ唄につなげることになりました。朗読では方言も入れながらの脚本となったので新潟県出身の方に指導を受けながら練習を重ねたものです。
また、萱森さんの師匠であった小林ハルさんのことも知ってほしいこともあり、ギャラリーには写真や関連書籍、CD等も用意してご覧いただくことにもしました。

舞台監督、美術、音響はもちろんプロの方が一生懸命準備してくださいました。使った小道具の障子はボロボロだったのを皆できれいにして新しい紙を張ったんです。久しぶりの体験でした。
宣伝も私とパートナーの友人・知人に声をかけたり、新潟関係の団体、歴史研究グループ、ごぜさんの芝居を全国で行っていた劇団文化座の公演にチラシを折り込んでいただいたりしました。


【二の段】
BH_pic.jpgいよいよ公演初日、一階のギャラリーの飾り付けはその週の日曜日に簡単に終わりましたが、二階は朝から舞台づくりです。
ステージを作りや照明を配置、いすを並べていよいよリハーサル。
萱森さんも万一の雪の障害を考慮くださり、開演六時間前には小屋入りくださっていたのです。
照明の位置を決めたり朗読、唄のときの照明パターンを設定。
開演二時間前には準備完了です。


【三の段】
開演一時間前から受付開始の予定でしたが、それ以前にお越しの方もいらっしゃったので予定より早く開場です。二階の劇場入場も10分ほど早めたくらいたくさん来てくださいました。

いよいよ開演です。

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木枯らしの効果音が入り暗転、朗読の荒木明子さんの声が客席に響きます。

「真冬の雪に埋もれた信濃川の土手に、寒さに震えながら、声を限りに唄う幼いこどもの姿がある。・・・・・・・」で開始した15分間の朗読と語りですが、小林ハルさんがお母さんと共有したわずかな年月のことにフォーカスしてお話ししてもらいました。
久しぶりに舞台に上がりやや緊張したそうです。でもさすがです。多くの観客を朗読で泣かせたようです。

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いよいよ越後ごぜ唄、萱森さんの登場です。入場から最初の門付けが終わるまでは淡いライトのなかで唄っていただきました。ごぜさんを皆さんで共有したいという気持ちから演出したものです。

門付け唄に続く「段もの」、初日と15日昼公演は「赤垣源蔵」です。ちょうど討ち入りの日、すべて唄うと二時間にもなる大作ですが、二段に分けて35分聞かせてくださいました。

BH_kayamori_talk.jpg合間にはごぜさん、ごぜ唄、ハルさんとの思い出などのお話と、ちょっと楽しい「「鴨緑江節」(もちづくし)が披露されました。

後半の二公演の段ものは「巡礼おつる」です。
この唄も二時間かかるものですが30分少々を聞かせてくださいました。

最後は「たち唄」、いわゆる帰るときに唄うものです。
萱森さんは小林ハルさんの弟子ですが、ハルさんの勧めで杉本シズさんという高田ごぜの方にも教えていただいたこともあり、最後は高田ごぜ唄「しげさ節」で70分間の越後ごぜ唄の舞台は終わりました。

(後編はまた後日・・・・・ブローダーハウス・オーナーのブログにも書かれていますので併せてお読みいただくといいかもしれません。)

2007年04月28日

萱森直子コンサート

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最後の瞽女(ごぜ)さんといわれた小林ハルさんが105歳でなくなってまる二年。
命日の25日にあわせて4月22日に新潟県阿賀野市出湯温泉の華報寺本堂において「萱森直子ごぜ唄コンサート」が開かれました。
ハルさん最後のお弟子さんとして師事、三味線教室を開きながらごぜ唄継承に活躍する方の舞台です。
80人を超える観客が参加、「心で聞く」・・・という公演キャッチにふさわしいものとなりました。
演目は、門付け唄の「瞽女松坂」から始まり、「巡礼お鶴」一の段と三の段、「出雲節-梅のくどき-」、最後に「越後追分」の90分。途中、師匠の小林ハルさんとのエピソードの紹介もありあっという間でした。


萱森さんには、年末の12月東京での公演を行っていただくこととなりました。ぜひ多くの方に日本の伝統芸能「」に触れてほしいものです。

2007年04月16日

ごぜ唄(試聴)

ごぜ唄の試聴が可能です。
試聴にはRealPlayerのインストールが必要です。

◎長岡瞽女
・門付け唄 岩室 (加藤イサ、金子セキ、中静ミサオ)
・鹿児島小原節 (加藤イサ、金子セキ、中静ミサオ)

◎高田瞽女
・門付唄 かわいがらんせ(杉本キクイ、杉本シズ、難波コトミ)
・三河万歳(杉本キクイ、杉本シズ、難波コトミ)