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2007年06月08日

●No.738-740 李登輝先生訪日

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先月30日から日本を訪れていた台湾元総統先生は念願の奥の細道を歩かれ、6日に東京に戻られた。
昨日7日には、東京・ホテルオークラにおいて講演会と歓迎レセプションが開かれ、約1400名が出席。
私も東京にこられるのは心待ちしており、久しぶりにお会いすることができた。お話を出来たのは2004年12月(台北)以来であった。
中川昭一、西村眞悟、平沼赳夫、大江康弘、中津川博郷の各氏をはじめとする日本の政治家、桜井よし子、金美玲、大宅映子、拉致家族の会増元事務局長など数多くの日本のオピニオン・リーダーたちが出席した。

講演では冒頭、曽野綾子、三浦朱門ご夫妻とともに靖国神社を訪問したことを報告されると、会場が割れんばかりの拍手が起こった。李登輝先生は、「22歳まで日本人として生き、日本時代に兄(李登欽氏-日本名:岩里武則)を戦争で失い、兄が日本の暖かい気持ちのなかで靖国神社に眠っている。62年ぶりに兄に会えて涙が出た。本当に嬉しい。」と述べた。同行の曾文恵夫人も脇で涙ぐんでおられたそうだ。
靖国神社には250万人の軍人、軍属が祭られており内2万8000人が台湾出身者だ。もちろん台湾同胞への追悼の気持ちもあったことだろう。

講演では、60分にわたりアジアを中心とした世界情勢について語り、「アメリカが中東にかかりきりになっているため、極東において日本が中国と対峙しなければならない」と指摘した。

質疑応答では拓殖大学渡辺利夫学長が口火を切り、続く評論家の櫻井よし子氏が中国のこれまでの自己矛盾した日本への発言を挙げていることを題材に、日本が中国へどのように対応すべきか質問した。李先生は、中華民国憲法を例に取り、「領土を『固有の領域』としているが、これでは意味が分からない。チンギス・ハンはハンガリーまで行ったが、ハンガリーは中国だろうか?これが中国文化そのものが持つ問題である」とした。
また、「中国は循環を繰り返している社会であり、その循環から抜け出すことを日本が教えてあげることが平和への道である。台湾は民主化を伝えることができる」と語った。

最後に、「自分にとって、靖国参拝は政治ではなく、兄が祀られているという家族の問題。父は兄の戦死を信じず、位牌も墓も作らなかった。家ではできなかった、兄の冥福を祈るという、やるべきことを今回実現できた。人間として感謝している。」と結んだ。

070608_3.jpg歓迎レセプションでは、塩川正十郎・元財相が乾杯の挨拶で「イデオロギーではなく人情が大切である」としたうえで、「より良い日本、より良い台湾ができるように」と祝福。

乾杯では、台湾式に李登輝先生がグラスを飲み干したので、会場は盛り上がった。

070608_2.jpg

余興として、李先生の母校である台北高等学校の同窓生30数名が、学生帽をかぶるなどして現れると、李先生も学生帽をかぶって壇上に上がり、一緒に校歌を歌うなど、心から喜びを分かちあえた会だった。

日本李登輝友の会・小田村四郎会長が、「今回、政府から不当な発言などの圧力がなかった。これからも交流を進めたい」という言葉で楽しい会が中締めとなった。

実に温かい講演会であり歓迎レセプションであった。

今日は日光を訪問され、明日帰国される。
ぜひまたビザなしで来日していただきたいものだ。
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資料-産経新聞6/8付記事
資料(産経新聞)-- Windows Media Player用
□李登輝氏思いを語る
□李登輝前台湾総統靖国神社を初参拝

資料(産経新聞6/10記事)-- 離日にあたっての記者会見「靖国問題は中韓が作ったもの」
 --次期総統選ではどの政党を応援するか
 「私は国民党の指導者として、台湾の民主化を実現した。私はこれを一生の誇りと思っている。ところが、国民党からみれば李登輝は反逆者であり、私は潔く国民党を離れた。今は全く自由な形で台湾の政治の成り行きを見ている。誰が総統になるのかは人民が決めるのであり、私が決めることではない」

 --靖国参拝が日中関係にどう影響を与えるか
 「いったい靖国神社問題というのは、どこから出てきたのか。まずこれを考える必要がある。私は、中国大陸やコリア(韓国と北朝鮮)において、自国内の問題を処理できないがゆえに作り上げられたものと思っている。それに対して日本の政治はあまりに弱かった。外国政府に批判される理由はない。自分の国のために亡くなった若い人を祀るのは当たり前だ。新しい道を進むべき社会を既成概念で妨げてはならない」

 --安倍政権の対中姿勢をどう評価するか
 「日本がアジアにおける自立的な国家となるためにも、安倍首相は真っ先に中国大陸を訪れ、胡錦濤(国家)主席と戦略的な信頼関係をつくりましょう、とやった。上等な『布石』だと思う。碁で布石がなければ『定石』は置けない。
(私が)兄の冥福を祈りに靖国に行ったところで、中国の上(指導者)の人は何も言い切らない。(中国外務省報道官が)つまらないことを騒いでいるだけだ。新聞がこの(報道官の)話を聞いて、大きく取り上げるのは間違いだ」

 --台湾の帰属問題に関する見解を
 「サンフランシスコ条約には、日本が台湾を誰に返還するか、一言も書いていない。台湾の主権(に関する法的位置付け)はいまなお不明瞭(めいりょう)だが、(実態としては)2300万の台湾人が主権を握っている。私は台湾は主権も自由もある独立した一つの国であるといってきた。今、(どこから)独立する必要があるのか。ただ、台湾の人民が自分の国だという認識をもっていかなければ、誰も助けてくれない」

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コメント

今月の月末月初はどうしてもNGだったのですが、日本のテレビで李登輝さんが日本語で話している瞬間を見れただけでも私的には新鮮でした。
それにしても、流石瞬間を捉えていらっしゃる!

李登輝さんに関しては「私人としてだから・・・・」という見解を官邸側も出していましたが、かつての日本のために殉じた旧同胞への哀悼の念と申しますか、「謝罪」するならこういう時こそでしょうが、と思いました。

李氏は<戦没者の遺族>ですからねぇ・・・・

> tsubamerailstar さん、九州散策もされれば・・・沖縄に次いで台湾に近いところだし以前は台湾からの旅行者もトップだったこともありますし・・・・。

テレビでの報道も活発に行われたようですね。
私人としての官邸見解もいいのですが、国交がないとはいえ、かっての朋友なんですからもう少し言い方があると思いますね。

李登輝先生は、靖国神社を参拝し戦争の犠牲になった方々の冥福を祈るという日本文化と故人への思いに対し誰も否定はできないということを暗にお示しになった気がします。

ペットボトルを投げつけた不届き者が日本人ではなかったので、ほっとしています。

>erawanさん、ホントそうですね。
もし日本人であったら・・・と思うとゾ~っとします。
実際現場にいましたが、レセプション時と比べても最後の警備が手薄だった感がしました。

edaさん、李登輝先生のアップ待っていましたよ。
私は先月一足お先に先生の事務所「台湾総合研究院」でお話を聞きました。
今回の講演内容とほぼ同じでしたが、石平氏の著作の内容を高く評価されました。
先生の情報収集力と旺盛な読書に圧倒され深く感動しました。
今回の来日は丁度そのころ発表されニュースになりましたが
来年、再度来日、奥の細道の続きを探訪し、金沢で講演を行うと約束して頂きました。
何よりお元気の様子で安心致した次第です。
間違いなく「現代の巨人」と思います。
連れの新聞社の記者も「独占スクープ」単独インタビユーをものにして感激の様子でした。

>marichan さん、今回の八田技師墓前祭もたくさんの方、そして各方面訪問と中身の濃い日程でしたね。
うらやましくて仕方ありません。 (^^♪

来年はご一緒できればいいなと思っています。
先生の向学心と読書にはもちろん圧倒されますが、何よりあれだけの方が、私たち庶民・平民にたいして本当にお気遣いくださるのがなんとも言えず感激ですね。
すばらしい政治家であるとともにまさに人格者です。

金沢でのご講演、きっと実現するでしょう。

先週台湾へ行ったら旅行社が金沢ツアーに力をいれてました。加賀屋さんに泊まる北陸の旅です。

きっと、とくさんが頑張っておられる結果だと思います。

#私も生涯に一回でもいいから加賀屋に泊まってみたいものです・・・。(^^♪

 トラックバック有難う御座います。お礼にこちらからもお返しにトラックバックさせていただきます。
 1000点の写真とショートエッセイとは凄いですね。
目標は大事。
私の目標はというと、自分自身のストレス解消のための更新・・・かな。(苦笑)

> jupitte さん、コメントありがとうございます。
目標は人それぞれでいいのでは。
でもまだ「260」も・・・・・
今後ともよろしくお願いします。
どうもTBができないことが多いようです。ごめんなさい。

奥の細道実現されたようで、大いなる一歩でしたね。
個人的には平泉と山寺を訪れていただきたいです。

以前テレビで台湾からの観光客が加賀屋に宿泊する映像を見たのですが、我々と外見がさほど変わらない若者が浴衣を着るのに難儀している姿にカルチャーショックを受けました。
私も一度でいいから泊まってみたいです(^ー^)

> wheel2033 さん、残りの場所も次回・・・ということだそうです。

加賀屋さんにはかなりの台湾の方が行かれるようになりました。日本最高級の旅館を訪れるようになった台湾もすばらしいこと。
行ってみたいですね。
今度台湾で開店する加賀屋へ行くのが先になるかもしれませんが・・・・。(^^♪

加賀屋はmarichanの地元。
付き合いやら招待やらで度々行く事があります。
少々お高いので家族で行くのは数年に一度。(・・;)
加賀の山代温泉「百万石」もそうですが、最近台湾からの観光客が多く見られます、それも若い人が多い。
シナや半島の観光客は非常に稀。
まあ、つまり、日本文化を理解できるのは台湾人しかいないのですね、きっと。
それに、行儀の悪いお客は困りますよ、信じられない行動を起すので、言いたくないが後が大変らしい。
どこの国が分かるでしょ?備品など持ち帰る人。

そうそう、私でよければいつでもご一緒しますよ。
観劇には台湾からとくさん、加賀屋からも女将はじめ多数来場されていて、楽しかったです。

> marichan さん、ありがとうございます。

お仕事の関係で行かれることは多いでしょうね。私が帝国ホテルへ行くのと同じかも。
でも泊まることは・・・・ (~o~)
加賀屋だけは定年後に一回は行こうと思っています。(^^♪

シナは持ってく、半島はやかましくて・・・その場の空気を無視するのでいやです。

東京での芝居は来週、楽しみです。

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