●No.685 上海蟹

この時季の香港といえば、何といっても「上海蟹」だ。名前のとおり上海が名産地だが、香港でも10月から12月は旬の代表的食材となる。もともとは中国蘇州市にある陽澄湖生まれらしい。
生姜の糸切りを入れた黒酢で味を付けて食べるが、中国医学(薬膳)の考えでは、蟹は体を冷やす性質の食べ物であり、体を温める作用のある生姜と酢で、バランスをとることを目的としているそうだ。
わざわざ香港まで上海蟹を食べに出かけるというのも贅沢なこと。首都圏の高級中国料理店へ行き5,000円も出せば新鮮な上海蟹を食べることはできるのだ。
そこは「旅」、過程や周辺も楽しいのだ。したがって高いコストをかける。
お仕着せでない、旅の苦しさや楽しさはやっばり格別だ。
もちろん蟹は美味しく、まさに至福の喜びを満喫できた久しぶりの香港だった。