●No.375 ガード下

ガード下の飲食店は趣があったものだ。居酒屋で焼き鳥を肴にコップ酒を飲んでいると、時々上を走る列車の音が店内に響き渡る。そんな時は会話も中断する。そして列車が通り過ぎると会話が再開されるというのが昔のガード下の飲食店だった。
今日のガード下はレール音も伝わらなくなり、店内に入るとビルの中の飲食店と変わらない。同時に高級化し気楽さがなくなってきた。ガード下にはガード下の特徴があったのだが・・・・。これも時代の流れといえばそうかもしれないが、ガード下の郷愁が消えたのはやはり淋しいものだ。□
(渋谷のガード下)