●No.115 池上一郎文庫二周年記念
池上一郎文庫二周年として、読書会のメンバーが中心になった記念行事が1月16日に文庫で開かれた。
約70名の方々が台北や高雄、竹田、潮州周辺から参加、竹田郷長の挨拶、文庫名誉会長の挨拶の後に全員で「荒城の月」を合唱してイベントはスタートした。
続く台湾大学教授の健康講演会の後は、池上一郎博士と間接・直接に関わった方々の思い出のスピーチがあり、さらなる文庫発展を祈念して地元の音楽隊による客家に伝わる歌、日本語で唄う会員の歌が披露されるなかでのランチ、相互交流、そして解散となった。
周年行事はすべてが日本語によって進められた。
参加した日本人は私と高雄日本人学校に勤務するE先生ご夫妻。我々は参加者それぞれが熱く語る思い出の数々を聞く立場になり、まるで親や祖父母と話をしている錯覚になっ た。
世代は代わりつつあり日本語蔵書中心の池上一郎博士文庫や読書会が今後どのように発展していくのか未知数である。
文庫を管理運営している方々は若い世代への橋渡しについていくつかのアイデアは持っているそうだ。しか し日本語世代の消えていく時の流れは確実であり文庫の意義をどのように承継させていくかは前途多難と思われる。
それでも文庫が新しい台湾とともに次世代のなかで発展・進化していくことを期待したい。
日本に戻った18日の翌朝、池上夫人と電話でお話をした。 「表に出ることが苦手な池上は、きっとお墓のなかで赤面していることでし ょう」とおっしゃっていた。
池上一郎博士ご夫妻の意思を汲んだ台湾の方たちの文庫運営に敬意を表するとともに、このような日台交流がされていることを広く知って欲しいと思っ た。
主催者の劉さんから参加者の署名が記された日章旗をいただいた。