●No.99 明石元二郎先生紀念講会
26日台北市で開催された「元台湾総督明石元二郎先生紀念講会」に参加するこ とができた。
「今日の会は明石氏の功績を称えるだけではなく彼の愛を通して日台の交流にしたい」旨、交流国際文化基金会・楊基銓董事長の開会 の辞によって始まった。 続くシンポジウムでは、前日本経済新聞社論説主筆の水木楊氏による「明石元二郎の人生」、台湾史研究家である楊碧川氏による「明石元二郎と台湾-植民統治の心理状態」の講演が行われ、明石氏の生い立ちや功績、エピソードが紹介された。
引き続き座談会が、現代文化基金会顧問であり司馬遼太郎の「街道を行く」で老台北として著名な蔡焜燦董事長の司会で行われた。
はじめに明石氏の墓地を手当てするため中心になって尽力された楊基銓董事長夫人の楊劉秀華女士による墓地建設にまつわるエピソー ドが披露された。明石氏の愛を日本国として何とか広く認識しても らい、その愛を通した友好を次代につなげていきたいという強い意思を感じさせるお話であった。
その後会場の参加者との活発な意見交換が行われた。 なかでも強い印象に残ったことは、明石氏の孫にあたる明石元紹氏 の「日露戦争、朝鮮統治の仕事は納得できるものだったかもしれないが、台湾での仕事についてはまだまだ本意ではなかっただろう」 という発言であった。 わずか一年四ヶ月でかなりの功績を残したとはいえ、病のために志 なかばにして帰国せざるをえなかったことは心残りであり、台湾を 愛するだけでなく、引き続き夢を成し遂げるためにも台湾の地を永眠の場所に選んだのではないか........そんな印象を強く受けた発言だった。
この様なイベントが台湾人によって行われたことは大変意義深いことであり、日本においても広く伝えたいことである。
(帰国後の11/2 楊基銓董事長、夫人の楊劉秀華女士と電話でお話をした。実に素敵な方たちだ。)